Hatena::Groupflurry

flurryのメモ

|

2011-06-22tikani_nemuru_Mさんとのツイッターでのやりとりについてのメモ(6/21-22) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

大変にグダグダ感あふれる内容なので注意してください。お暇なかた以外は読まないほうがよいように思います。*1

d:id:tikani_nemuru_M さんが、福島放射線基準を巡るご自身のブログエントリー*2のなかで参考文献として挙げていたWHOの冊子『健康の社会的決定要因』*3について、「カネよりも有効なのが何か、の問題としてWHOの冊子を最初に提示してある」*4と述べられたところからスタートします。


わたし:「いや、WHOの冊子は『カネよりも○○のほうが……』のような比較はしてないと思うのですが」

tikani_nemuru_Mさん:「経済的援助と比較して、コミュニティの援助が効果が高いことがブログの別の場所に書いてある」

わたし:「いえ、別の場所に書いてあるかはともかく、WHOの冊子ではどうなのでしょうか?」

tikani_nemuru_Mさん:「冊子のタイトルがそもそも「健康の社会的決定要因」であって、健康の経済的決定要因ではない。冊子の目次を見るだけで、カネだけの話でないことはただちにわかるはず」

わたし:「(カネだけの話じゃない、ということと比較していることは別だと思うのだけど……)『WHOの冊子は社会的要因の話をしている。しかし、カネと比較して有効かどうかの話まではしていない』でよろしいでしょうか?」

tikani_nemuru_Mさん:「あの冊子では直接に比較はしていないが、当然に読み取ることができる」

わたし:「読み取ることができなかったので、本文中の具体的な文章などを引いてご教示いただけると幸いです」

tikani_nemuru_Mさん:「あの冊子の目次で、純粋に経済的な要素が皆無であることから何の意味も読み取れないのか」

わたし:「目次は本文ではないし本文の概要ではないです。本文中から引いていただけますでしょうか」「あと『○○よりも』というのは主張としてはかなり『強い』種類であって、なにかが書かれていない、というだけでは論拠になりません。もう終わり終わり!」

tikani_nemuru_Mさん:「目次は中身と関係がある。あなたがそれらを別のものとして考えていることがわかった」「カネ『よりも』については、ブログの別の場所で触れている」

わたしの考え:「(いやその。目次から仮に何かが言えるとしたら、本文にもそれに相当する部分がなければならない、って言ってるんだけど)」「(だから、WHOの冊子について問題にしてるんじゃん……なんで他の文章が出てくるの……)」

(おしまい)

*1:このやりとりについての私のモチベーションですが、もちろんWHOの冊子の内容についても関心があるのは当然なのですが、あることについて質問したら、別のことについて返事が帰ってくるというのが多くて。「このひと、どこまで分かっていてしゃべってるんだろう」というのが分からなくなったというのがあります

*2http://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20110531/1306779017

*3http://www.tmd.ac.jp/med/hlth/whocc/pdf/solidfacts2nd.pdf

*4http://twitter.com/tikani_nemuru_M/status/83107677655408640

2010-01-10適当訳『台湾にとっての恐怖の年: 2006年』 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

適当訳『台湾にとっての恐怖の年: 2006年』

【概要】

【背景】

  • 本文を早く読みたいひとは、さっさと下の段落に行くといいよ。
  • 軍事ブロガーとして一部で有名であるらしい(熱狂的な信者もいるんですって)obiekt JSFさんというかたが以下の主張をゆってました。
  • それはそうと、「『中国特殊部隊を用いて台湾に侵攻する』という状況設定について記した『ソース』」としてobiekt JSFさんが出してきた(http://obiekt.seesaa.net/article/137420432.html)英語の記事をパラパラと読んでみたら、これが色々な意味で激しく面白い。
    • 記事のURLは、http://www.atimes.com/atimes/China/FD10Ad02.html アジア・タイムズの2004年の記事で、2006年の情勢について分析したものだそうな。
    • 面白かったので、読みながら簡単に訳したものを、テキトーやや悪ふざけ風味にまとめてみましたよ。軍オタのひとたちは感謝してくれていいと思うんだ。*1
    • ところで。これを読んで、侵攻開始から数時間以内に、自軍の陸上部隊の十分な支援が無い状態で、300名のアメリカ海兵隊*2を乗せたヘリを台北に送り込みたいと思います?
      • 私は思いませんが。そもそも誰が味方かも分からない状況ですし。
      • mojimojiさんが言っているように*3、「撃退に成功するにせよ失敗するにせよ、沖縄にいるアメリカ海兵隊の出る幕はおそらくない。仮にありうるとしても、ちょっとどういう状況なのか想定もできないほどのレア・ケースではあろう」としか言いようがなく。
      • 元記事を読まれたというfinalventさんも「むしろ、このWendell Minnick氏の記事は海兵隊の言及もあるけどどちらかというと初動では空軍のほうを想定していて」*4だそうで。ですよねー。
    • あとこれ、フツーに台湾経済はめちゃくちゃになると思いますが。
  • あ、訳しているひとは軍事とかあんまり詳しくないです。英語も。
    • 不適当な箇所がありましたら遠慮なくご指摘ください。
  • ではどうぞ。

【記事の筆者について】

  • 記事の筆者であるウェンデル・ミニックは週刊ジェーン・ディフェンス(the Jane's Defence Weekly)の台湾特派員だよ。
    • 『スパイと工作員:諜報・秘密活動に従事する人々の国際的百科事典』(マクファーランド社 1992年)って本も書いてるよ。

【本文】

  • この記事は2004年の台北からお届けするよ。
  • 本題。もし中国台湾を侵略するとしたら、ノルマンディー上陸作戦みたいな大規模な揚陸侵攻作戦は行わないんじゃないかな。
  • 中国が「断頭戦略」を使ってくる可能性のほうが高いよ。
    • 断頭戦略は相手の指揮系統をショートさせ、国の中枢神経的な部分を破壊することで、相手を完膚なきまでに身動きがとれない状態にしてしまうんだ。
      • 古い格言にも「頭を殺せば体も死ぬ」ってあるよね。
    • 単に中国は権力の中枢、つまり首都や指導者たちを押さえるだけでいいんだ。
  • もし中国台湾と再統一するために武力を用いることにした場合、その機会は2006年に訪れると言われてるよ。
  • なので、2006年の戌年は明らかに恐怖の年になるよ。
  • アメリカ国防総省は現在、中国台湾に対する軍事的脅威を再検討中だよ。
    • この再検討によって、台湾を防衛する上での考え方が劇的に変わったよ。
    • 伝統的に、台湾はつねにノルマンディー上陸作戦みたいな揚陸作戦を恐れていて、それに対する防衛戦略を考えてたんだ。
    • 進行中であると思われる断頭戦略の可能性を考慮に入れて、台湾をたった7日間で失う可能性について、いまやアメリカ国防総省は考え始めてるよ。
      • 以前は考えられなかったことだよ。

台湾侵攻シナリオ】

  • 中国の第15空降軍(空挺第43、44、45師団)が直接、台北に降下作戦を行うのが侵攻の第一段階になるよ。
    • 各師団は11,000の歩兵と軽戦車と自走砲を持ってるよ。
  • 台北以外にも、台湾の第6軍団に所属する4個師団を戦術的に拘束するために、林口(Linkou)、桃園(Taoyuan)、宜蘭(Yilan*6)に降りるんじゃないかな。
  • いくつかの分析資料によると、中国は1988年のチベットでは、1個師団の空挺を48時間で完了させたらしいよ。
    • 今ではその2倍くらい、22,000人くらいは2日で降ろせると思うね。
  • 台湾陸軍第6軍団には7個歩兵旅団が属してるよ。
    • 第152/153ドラゴン旅団と、第176/178タイガー旅団は精鋭だと言われてるね。
    • 第269機械化旅団、第351機械化歩兵旅団、第542装甲旅団への直接攻撃も中国軍にとっては必須なんじゃないかな。
  • 最初の戦闘のほとんどは、総統府やら国防部やら立法院やらがある台北市中正区で起こるんじゃないかな。
  • 中国軍が地面を踏むと同時に、台湾陸軍憲兵隊を相手にすることになるよ。
    • 憲兵隊は、重要拠点のすべての鍵を持ちすべての扉を守る門番だ。
      • 中国軍が攻めてきたら本当の意味でそうなるね。
  • 中国空挺部隊は、数時間後、ことによると数日後に、台北郊外に駐屯している通常の歩兵部隊を相手にすることになるよ。
    • 増援が来るまでは、中国軍を阻止するのは憲兵隊におまかせだ。
      • ――ダメかもしれないけど。

【要人暗殺や破壊工作も起こるかも】

  • 侵攻の何ヶ月も前に特殊部隊台湾に侵入していて、侵攻の数時間前に指導者を暗殺したり、レーダーや通信施設を攻撃したりするかも。
    • 侵入者は台湾軍や警察のシンパから支援を受けられるかも。
      • 軍や警察の少なくとも75%は国民党支持――つまりは中国台湾の統一を支持している――と考えられているんだ。
    • 侵入者の多くはタクシーを使って、気付かれずに街を動き回ることができるんじゃないかな。
    • 中国情報部が本土の売春婦を雇って、台湾指導部に対して色仕掛けを企むこともありそうだね。
  • 空挺部隊台北国際空港*7を確保した段階で、侵攻の第二段階がはじまるよ。
  • 緊急展開用の第14師団が、Il-76やらやらY-8やらアントノフ26やらの輸送機でやってくるよ。
  • 輸送機の数が足りない場合は民間機も使うかも。中国は500機のボーイングエアバスを持ってるし。
  • ヘリコプターだって使うね。
  • 輸送された部隊は、橋や重要施設を押さえるために首都中に散らばっていくよ。
  • おっと、中国軍台湾の緊急展開部隊に直面するかもしれない。新しく創設された"Aviation and Special Forces Command (ASFC)"っていう部隊があるんだ。
    • 3つのヘリコプター旅団と第862特殊歩兵旅団を1つの戦闘団にまとめたものだよ。
    • 第862特殊歩兵旅団はエリート空挺旅団で、アメリカ陸軍のレンジャー部隊をモデルにしてるよ。
    • CH-47SDチヌーク輸送ヘリと、AH-1Wスーパーコブラ攻撃ヘリを持ってるんだ。
  • また、台湾には注目に値するイカした特殊部隊がいくつかあるんだ。
    • 海軍には"the Amphibious Reconnaissance Patrol (ARP)"と"the Special Services Company (SSC)"がある。
    • 陸軍には"the 101st Amphibious Reconnaissance Battalion (ARB)"(陸軍フロッグマン部隊)と"the Airborne Special Services Company (ASSC)"(デルタフォースをモデルにしてるんだ)がある。
  • まあ、彼らが戦闘に間に合うかどうかは別の話だけど。
  • 特殊部隊海兵隊を除くと、台湾島全体に散らばってるその他の歩兵部隊がちゃんと戦うようには見えないよ。
    • 「犬が戦うときには、戦いの中で犬が占める大きさではなく、犬の中で戦いが占める大きさが問題となるのだ」*8って言葉があるよね。
  • 多くのひとは台湾の若者(兵隊も含むよ)のことを「いちご世代」って呼んでるんだ。
    • いい生活のおかげで甘やかされて、軟弱になっちゃったってこと。
  • 台湾を訪れたアメリカ陸軍の士官は、しばしば、台湾陸軍の新兵訓練キャンプが「ゆとり」すぎるんじゃないの、って不満をこぼすよ。
    • 中国の侵略よりも、自分とこの兵隊の親御さんが怒るのを恐れてるんじゃねえの?」とも言ってるね。
  • ある『政治的に正しい国会議員アジア・タイムズ・オンライン(この文章が載ってるやつ)に「台湾は軍内での暴力に対処しなければならない」って訴えてきたことがあったよ。
    • 記者は彼に指摘したよ。「いやその、軍隊って暴力機構なんですけど」

台湾軍のアイデンティティ危機】

  • 台湾軍はアイデンティティの危機に直面しているよ。
  • 台湾中国の一部だという考えは、未だに台湾軍内で強い共感を得ているんだ。。
  • 陸軍の部隊章には、しばしば中国の輪郭が描かれているよ。台湾じゃなくてね。
    • 軍団や師団の部隊章(第6軍、第8軍、第46師団、そして海兵隊だ)に中国が描かれてるよ。「鷲が中国本土に降りる」画像(第117歩兵旅団)や、万里の長城を部隊章にしている部隊(第34師団、第157歩兵旅団、第200機械化歩兵旅団)もあるよ。
    • 台湾島を部隊章にしている部隊はゼロだよ。
  • 実際、台湾軍の基地を訪問したひとは、基地が台湾にあることに気付かされるようなものを、まったく見つけることができないよ。
  • 徴兵された台湾の兵士にとって、中国軍隊経験の中心に位置するテーマなんだ。
    • ほら、海軍の艦艇名ですら中国をテーマにしてるじゃん。
  • この侵攻シナリオで台湾海軍ができることはほとんどないよ。
    • 石のように海底に沈むこと以外は、だけど。
  • そりゃまあ、台湾に飛んでくる飛行機を何機か撃ち落とすことはできると思うけど、圧倒的な数の中国の対艦ミサイルを前に、ほとんどの艦艇はドボン。
  • 特にヤバいのがロシアサンバーン対艦ミサイルだよ。
    • アメリカ製のハープーンの3倍の速さで飛んできて、おまけにハープーンのように目標の舷側に当たったりしない。目標の直前で上昇して、デッキに向かって垂直ダイブ。
      • 速度と角度からして撃ち落とすのはほぼ無理だし、電子的な対抗手段もダメだよ。
  • 中国軍の100機のH-6轟炸六型(Tu-16バジャー爆撃機ライセンス生産)と約500機のH-5轟炸五型(Il-28ビーグル爆撃機のコピー)が、最初のミサイル攻撃で破壊されなかったエリアへの攻撃を行うよ。
  • 中国軍にとってとくに注目すべき場所は、台湾東側にある、山をくりぬいて作られた2つの「秘密」の空軍基地――花蓮のChihhang(漢字が出ねえ)空軍基地、台東の知本航空基地――だよ。
    • これらの基地は最初のミサイル攻撃に生き残るため、中国空軍にとって少しばかり余分な手間が必要となるよ。

中国支持の新政府がすみやかに宣言を実施するよ】

  • 台北占領された時点で、北京によって選ばれた新政府が宣言を行うよ。
    • 候補になる台湾人の政治家はたくさんいるよ。
    • 宣言は国際的なメディアのスポットライトのもとで執り行われるため、ある程度の心理的な正当性があるように国際社会の目には映るよ。
    • アメリカ国務省内には親中派のひとたち――内心で、台湾問題がやっと解決したと安堵してる――があまりにも沢山いるから、台湾防衛については取り上げられないかもね。
  • 政府の宣言が行われると、新しい台湾総統中国に対するすべての敵対行為を停止すると発表するよ。
    • 台湾全土に向けたテレビでのスピーチで、新総統はすべての部隊が休戦するように命令するよ。
    • 台湾軍内部で高まっている親中国的な心情からすると、ほとんどの部隊はしぶしぶながら新総統に従うと考えられるよ。
  • 新総統はアメリカ政府によって2002年に敷設された新しいホットライン回線を使ってアメリカ国防総省に連絡をとろうとするよ。
    • 台湾に味方しようとする、あるいは台湾の新しい賓客である中国に敵対しようとするようなアメリカ軍事行動について警告を発するよ。
    • ホットライン回線を使うことで、彼および彼の閣僚が秘匿通信に必要な暗号を知っていること、また、新総統が台湾国防部内のホットラインにアクセスする権限を持っていること――つまりは権力と支配をアピールするよ。
  • アメリカ軍は命令があり次第、このシナリオに対応可能だよ。
    • 問題は、アメリカ軍台湾防衛にどれくらい関与できるかということだよね。
    • 中国軍の侵攻速度を考えると、USSキティーホークを除いた空母は、最初の時点では間に合いそうにないよ。
    • 即応可能なもっとも近くのアメリカ軍は、台湾から(飛行機で)20分しか離れていない沖縄にいるよ。

海兵隊を呼びますか?】

  • アメリカ海兵隊太平洋に7隻の強襲揚陸艦――さまざまな種類のヘリコプターや戦闘機海兵隊員を積んだ――を持ってるよ。
    • これらは単体で侵攻可能な戦力だと考えてよいよ。
      • タラワ、ベロー・ウッド、ペリリュー、エセックス、ボクサー、ボノム・リシャール、イオー・ジマがその7隻だよ。
  • これらの船は基本的に小型の空母だと考えてよいよ。
    • たとえばタラワは、AH-1シーコブラ戦闘ヘリ4機、CH-53スタリオン輸送ヘリ6機、M-60戦車20台, 軽装甲車両29台, AAV-7水陸両用強襲車29台、海兵隊1個増強大隊1,900名を輸送できるよ。

アメリカ空母打撃群がグアムへと移動してくるかも】

  • また中国軍は、グアム近くのアンダーセン空軍基地へ移動してきたニューカマーを考慮に入れる必要があるよ。
    • 今年2月に、アメリカ太平洋軍司令部(PACOM)の要請に応じて、ノースダコタ州マイノット空軍基地にある第5爆撃航空団のB-52ストラトフォートレス戦略爆撃機6機がアンダーセン基地にやってきたよ。
    • PACOMは「その必要がなくなるまで、ローテーションで爆撃機をアンダーセンに配備する」ように要請してるよ。
  • PACOMは、この移動は北朝鮮情勢への対応だと主張してるけど、他のひとは台湾情勢がこの移動の根っこにあると推測しているよ。
    • 「表向きの理由は北朝鮮情勢だけど、裏の理由は台湾」というのは、アジアにおけるアメリカ軍の基本的なテーマだよ。
    • いまやグアムは、ハワイに代わって空母打撃群を配備する拠点として考えられているんだ。
  • 軍事バランスのもう一つの要素である日本も、この状況に介入可能だよ。

【どうして台湾を守らなければならないかって?】

  • 地図を見れば誰でも理由はわかるよね。
  • 台湾地理的位置は戦略的に非常に価値があるよ。
  • それに加えて台湾は、アメリカの情報収集において重要な監視口になってるよ。
  • 台湾中国軍事力下に置かれることは、日本にとって想像を絶することだよ。
  • もちろんこれは、意図的に選択した事実に基づき、推測で味付けしたシナリオにすぎないよ。
  • 中国に何が出来るかという想定と、何をするだろうかという想定は別の話だよ。
  • ノルマンディー型の侵攻や、もしくは最終戦争のようなミサイル攻撃に言及するけれど、この両者の中間に位置する最速の侵攻計画について真剣に検討しない、メディアの評論家があまりにも多いんだ。
  • もちろん中国には「どんな侵攻計画もムダだよ」って警告すべきだけどね。

*1:「もうちょっとマジメな文体で書いてくれたら読む気になるのに。相手に伝えるための戦略が悪いよねー」と思われましたら、おたよりください。検討します。

*2:数はてきとう。普天間基地のCH-53Eが15機ぐらいって聞いたので、機体の稼働率7割で、あと予備機やら何やら考えたらこんなものかなあと

*3http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20100109/p1

*4http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20100104/1262563983

*5:註:その理由ってどうよ、とか思いました。

*6:註:本文中にはIlianとあったけど、これかなあ

*7http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E5%8C%97%E6%9D%BE%E5%B1%B1%E7%A9%BA%E6%B8%AF

*8:"It's not the size of the dog in the fight, but the size of the fight in the dog that matters." 犬が自分より非常に大きな相手と戦うときには、肉体的なサイズよりも勇気などの精神的な態度のほうが重要になる、とかそんな感じの意味。

*9http://www.atimes.com/atimes/China/EC06Ad03.html

2009-09-25敏腕ナイチンゲールさんのこと このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090810#p1

を、ちょっと前に読んだのですが、NATROMさんが挙げていた「看護覚え書―看護であること・看護でないこと」の訳で気になるところがあったので、元の"Notes on Nursing, Florence Nightingale" (Easy Read Edition)の136ページ*1を訳してみました。

NATROMさんのエントリーを読んで「皮肉屋ナイチンゲール」という人物像に大喜びしていたかたもいらっしゃるようです。1ページだけですが自分で訳してみての私の感想としては、たしかに皮肉っぽく見受けられるところもあるものの、基本的には平易かつ率直な口調で素晴らしいと思いました。皮肉で人の心を動かすには限界があることを考えると、改革者に対して「皮肉っぽい」というのは、あまり褒め言葉ではないようにも思います。

では以下、どうぞ。

I have known many ladies who, having once obtained a "blue pill" prescription from a physician, gave and took in as a common aperient two or three times a week - with what effect may be supposed. In one case I happened to be the person to inform the physician of it, who substituted for the prescription a comparatively harmless aperient pill. The lady came to me and complained that it "did not suit her half so well."

 医師からひとたび甘汞("blue pill")*2の処方薬を手に入れると、それを週に2、3回服用する日常的な下剤として互いに譲り合う、多くのご婦人がたのことを、わたしは知っています。あるケースでは、たまたま、わたしが医師にそのことを伝えたところ、医師は処方を比較的害の少ない下剤へと変更しました。そのご婦人はわたしのところに来て、その薬が「半分くらいしか効かないわ」と不平を言いました。

If women will take or give physic, by far the safest plan is to send for "the doctor" every time - for I have known ladies who both gave and took physic, who would not take the pains to learn the names of the commonest medicines, and confounded, e.g, colocynth with colchicum.

 女性が下剤を手に入れる際に、間違いなくもっとも安全なプランは毎回「医師」("the doctor")を呼び寄せることです。――わたしが知っている、下剤(physic)を互いに譲り合い、たとえばコロシントウリ(colocynth)やイヌサフラン(colchicum)といったもっとも日常的な薬の名前を学ぶ労を惜しみ、当惑してしまうご婦人がたにとっては。

This is playing with sharp-edged tools "with a vengeance." There are excellent women who will write to London to their physician that there is much sickness in their neighbourhood in the country, and ask for some prescription from him, which they used to like themselves, and then give it to all their friends and to all their poorer neighbours who will take it.

 これは、刃の鋭い道具を振り回して遊んでいるようなものです。ご立派な(excellent)女性たち――ロンドンにいる彼女らの医師に、自分の田舎の近所にはたくさんの病人がいるという手紙を書き、自分たちに処方してくれているのと同様の何らかの処方薬を出してくれるように依頼して、そして、友人たちや貧しい隣人たちすべてにその処方薬を与える女性たちがいます。

Now, instead of giving medicine, of which you cannot possibly know the exact and proper application, nor all its consequences, would it not be better if you were to persuade and help your poorer neighbours to remove the dung-hill from before the door, to put in a window which opens, or an Arnott's ventilator, or to cleanse and lime-wash the cottages? Of These things the benefits are sure. The benefits of the inexperienced administration of medicines are by no means so sure.

 貧しい隣人たちに薬を――正確で適切な薬の用量や、薬がもたらすすべての効果について、あなたがおそらく知ることができないような――を与えるのではなく、その代わりに、ドアの前からゴミの山(dung-hill)をどけることや、窓を開け放ったり、あるいはアーノット式換気装置を設置することや、住居を清潔にして石灰塗料を塗る(lime-wash)こと、といった事柄について彼らを促し、手助けするほうがよいのではないでしょうか。

 これらの事柄による利益は確かなものです。不慣れな薬の投与によって得られる利益は、けっして確かなものではないのです。

Homoepathy has introduced one essential amelioration in the practice of physic by amateur females; for its rules are excellent, its physicking comparatively harmless - the "globule" is the one grain of folly which appears to be necessary to make any good thing acceptable. Let then women, if they will give medicine, give homoeopathic medicine. It won't do any harm.

 ホメオパシーは素人の女性たちによる医術(physic)*3の実践に、ある本質的な改善をもたらしました。というのも、ホメオパシーのルールはご立派(excellent)なもので、その医術的な効果は比較的、当たり障りのない(harmless)ものだからです。――ホメオパシーの「丸薬」は、何であれ、善きことを受け入れられやすくするためには欠かせないように思われる、一粒の(= ささやかな)愚かしさなのです。

 それゆえ、女性たちが他人に薬を与えたがるのであれば、ホメオパシー的な薬を与えさせるようにすべきです。いかなる害ももたらさないであろうからです。

この"the "globule" is the one grain of folly which appears to be necessary to make any good thing acceptable. "という部分の既存の訳(『看護覚え書―看護であること・看護でないこと』では「その「丸薬」は、どうしても善行を施して満足したい人たちが必要とする一粒の愚行なのであろう。」)に疑問を持ったので自分で訳してみたのですが、「難しくてよくわかりませんでした」という感じです。

ただまあ、既存訳の「どうしても善行を施して満足したい人たち」というのは、誤訳とは言えないけれど、やや悪意のある意訳だなあと思います。

An almost universal error among women is the supposition that everybody must have the bowels opened once in every twenty-four hours, or must fly immediately to aperients. The reverse is the conclusion of experience. This is a doctor's subject, and I will no enter more into it; but will simply repeat, do not go on taking or giving to your children your abominable "courses of aperients" without calling in the doctor.

 女性たちの間でのほとんど普遍的な誤解とは、誰もが24時間に1回はお通じがなくてはならないと仮定することです。経験から得られた結論はその反対です。

 このことは医師の領分であるので、これ以上は立ち入りませんが、わたしは断固として繰り返しておきます。医師を呼ぶことなしに、あなたやあなたの子供たちに、おぞましい「下剤のフルコース」を与えることを続けてはなりません。

It is very seldom indeed, that by choosing your diet, you cannot regulate your own bowels; and every women may watch herself to know what kind of diet will do this; I have known difciency of meat produce constipation, quite as often as deficiency of vegetables;

 適切な食べ物を選んでも内臓の調子を整えることが出来ないことは非常にまれです。どのような種類の食事によって内臓の調子を整えることができるかを知るために、すべての女性は自分自身を観察することができます。野菜不足と同じくらいしばしば、肉を摂る量が少ないせいで便秘が起こることを、わたしは知っています。

*1http://books.google.co.jp/books?id=CKRINihAKP0C&printsec=frontcover&dq=Notes+on+Nursing#v=onepage&q=&f=false

*2:塩化水銀(I) 『かつては下剤や利尿剤として利用されていたが、水銀中毒の危険があるために現在は使用されていない』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%8C%96%E6%B0%B4%E9%8A%80%28I%29

*3:physicには下剤という意味と、古語としての「医薬・医術」という意味があるらしく、この場合はどちらか分かりませんでした

2009-07-20 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

僕には他人を観察してすぐに値踏みしたがる癖がある。子供の頃から父親や弟と自分がどっちが優れているかを何度も値踏みした。最終的には大差ないという結論をだした。

http://anond.hatelabo.jp/20090719134619

うん、まあ、その。↓これを思い出しました。

ただ、ぼくにはどうしても、他者に対して持ちたくない視点、というかある方向への視線、があって、それがどういった視線なのかというと、それはなかなかひとことで言えないし、きっと言葉にして発する事はないと思う。やさしくありたい、とかそういう風に思ったことは一度もないけれど、自分の持っている残酷さには徹頭徹尾自覚的でありたい。

「おいどんはただ生きているだけよ-平民新聞」(http://d.hatena.ne.jp/heimin/20080111/p1

2009-07-03twitterまとめっぽいやつ このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

isikeriasobiさんのことについてtwitterでつぶやいていたら言及されましたでござる。( http://d.hatena.ne.jp/NakanishiB/20090703/1246575377コメント欄

とりあえず、自分の「つぶやき」の中で関連するところを下にまとめておきました。あとでコメントを書く時間をとれるといいなあ。見落としなどあったら、指摘していただけると幸いです。

あ、忘れてた。古いメッセージが上になるように並べてます。

flurryいやまあ、いしけりあそび先生は「アカは口ばっかりだから嫌い」とか言っちゃいそうな古典的タイプに見えるので、一定以上に仲良くなることは望めないと思うんだ。link
flurry少し補足しますと、リベラル左派との関係はややこしいので注意が必要だと思います。http://twitter.com/flurry/status/2262792418link
flurryあと、「弱いものいじめと権力を憎む、マッチョで親分肌の個人主義者」が、流れ者の主人公のことを筋が通った男だと褒める一方で、革命家を「口だけのアカ」と罵る、というのはフィクションでよく出てくる場面ですね。link
    
flurryあはは。>『お金もうけとラテンが好きなサヨクですが「はてサ」ではありません』 軽やかなレッテル貼りだなあ。link
    
flurryちょっと、これ、さすがにどうなの。http://h.hatena.ne.jp/isikeriasobi/9234088067773566645link
flurry「オレはずるく立ち回ってるよ」と公言してしまうことの問題点とか、ひょっとして分かってらっしゃらないのかなあ。link
flurry実務家(この言葉は「経営者」や「作家」と置き換えても構いません)は各々それぞれのかたちで実務家として機能しているのだけど、本人がそう思ってるポイントと、実際に機能しているやりかたは往々にして食い違うわけで。link
flurryそこのギャップに耐えるために「オレはズルい/嘘つき/計算高い/見かけどおりじゃない」というオプションを採用しちゃうひとがいるよね、というのは、いつものわたくしのアレですが。そしてそのオプション自体に惹かれるひとがいたりするので、話はさらにややこしくなるのでした。link
    
flurryうひょー!定番来ました! ……えーと、もうヤダよこれ。>「激怒しているときはたぶん一番冷静です」http://h.hatena.ne.jp/isikeriasobi/9234070499453367728link
|